ゴールデンキャンドルとは、インドネシアなどの湿地帯に自生するマメ科の植物です。学名をCassia-alata と言われ、中国ではタイヨウトウ、英語名ではその花がキャンドルに似ていることからクリスマスキャンドルと美しい名前がついています。
ゴールデンキャンドルの故郷「インドネシア」
バリ島の「バリ」とはサンスクリット語で「WARI」と表し、「いけにえ」を意味します。つまり、島そのものが神々への贈り物なんだそうです。そんなバリでは、善と悪、生と地、光と闇いった生活の基本が二元論的にとらえられ、世界はそのバランスの上に成り立っているとされています。ゴールデンキャンドルにおいても、左右対称の葉は善と悪を表し、葉の天と地は陰と陽を表していると信じられています。
バリの寺院や家屋などの装飾で、コーナーを飾る鳥のくちばしや一つ目の顔、らせん模様に混じってゴールデンキャンドルの模様もみられます。この「神の島」では、このゴールデンキャンドルが実に生活の中に深く関わっている
のでした。
インドネシアで暮らす女性たちの肌がきれいなことは有名ですが、そのヒミツはどうやらゴールデンキャンドルにあるようです。古くから王室の貴婦人たちに美容やダイエット健康維持、また美肌作りや皮膚病や切り傷の治療として、1300年も前から民間築として重宝されているものなのです。
現在でもインドネシアでは、美容・美顔のためにゴールデンキャンドルをお茶にして飲用し、その液を美肌つくりにマッサージローションとしても利用しています。
また、ゴールデンキャンドルを使った薬膳料理も見逃せません。生の葉を調味料と一緒に煮て一品料理にします。
これは体毒を出す作用(下剤効果)で、宿便を排泄してお通じをよくすることで体内から肌を美しくするためのものとされています。ゴールデンキャンドルのパワーを熟知しているインドネシアならではの「キレイ」の秘訣なのでしょう。 |