知っとこ!健康コラム
腸内細菌について詳しく知ろう!  
  知っとこ!健康コラム  

(2007年11月30日)

おなかを整えるというと、便秘解消と考えてしまいますが、解消するのはおなかだけ
ではありません。腸は健康のバロメーターと言われます。
おなかの健康が、体全体を健康にすることをシリーズでお伝えする第2回目です。

腸の働きが乱れれば全身に影響が及びます。腸の処理能力を超えて食べたためにたま
る便(滞留便)は、悪玉菌の格好のすみかとなります。ここから腐敗物質が放出され、全身へと広がると考えられています。
では、悪玉菌とはどういうものなのでしょうか?

私たちの体の中には、100種類、100兆個もの腸内細菌が住み着いて、大量の腸内細菌
が食べ物のカスや老廃物などを発酵・腐敗させながら繁殖しています。
大きく分けると3つの細菌があり、善玉菌、悪玉菌、日和見菌です。
この3つの菌は100兆個という数は決まっていて、その中で言ってみれば陣取りを善玉菌と悪玉菌が行っている状態です。日和見菌とはその名の通り、優勢な方に味方します。

食物繊維を多くとることは、善玉菌の働きをよくしますので、悪玉菌の働きを抑えます。
しかし、高脂肪、低繊維の食事は、悪玉菌の格好の餌となります。
さらに食べ過ぎや水分不足が加わると、腸の動きが悪くなって、食べたものが腸の中で滞ってしまいます。
こうなると「滞留便」の誕生です。そこを住みかに悪玉菌がさらに元気になり、腸内で腐敗が始まり、毒素がまき散らされることになります。
また、ストレスや加齢などで胃酸の過剰により消化吸収がうまく行われず、便秘を引き起こして、悪玉菌が優勢となって腸内悪循環が繰り返されることもあります。

何か体の不調を抱えている人は腸に問題があるともいわれます。
この他にも原因不明のお肌の悩みや冷え症なども、体内環境が影響することもあると言われます。
まずは腸内細菌を善玉菌優先にしてに、食べたものを溜め込まないようにしたいものです。


腸内細菌のいろいろをご紹介します!