知っとこ!健康コラム
春先からじわじわと紫外線は私たちに忍び寄ります。
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  暖かくなってくる春、すでに紫外線が強くなっていることをご存知ですか?紫外線とひとことでいっても、地上に届くものにはUVA・UVBの2種類があります。日焼けやシミの原因といわれるUVB、シワの原因となるのがUVAです。このUVAは4月には、真夏並みに高い紫外線量になってきます。(図1参照)

UV-AとUV-Bの月別量(図1)

 これは、肌の本体部分の「真皮層」という所にまでUVAが届くからです。この真皮層には、コラーゲンやエラスチンなどの肌の弾力を保つ繊維質がありますが、長年UVAを浴びるとコラーゲンやエラスチンが減少し、ひずみができてこれがシワとなってしまうのです。日焼けしていないからと安心していては、あとあとツケがまわってくるというわけです。

 これはシミも同じこと。シミとはそもそも紫外線などの刺激から肌を守るために作られるメラニンの量が部分的に増えてしまったもの。普通なら肌の再生周期である28日で元の状態にもどるのですが、紫外線を長く浴び続けたり、繰り返し浴びることでメラニンがわずかな紫外線でもメラニンを作るようになり、ターンオーバー(肌サイクル)が追いつかず、結果色素沈着してしまいます。

 もちろんシミの原因は紫外線だけではなく、ホルモンの影響などもありますが、紫外線による影響なしでは語れません。出来てしまったシミを目立たせないためにも、これからの季節は特に紫外線対策が欠かせません。

 紫外線対策としては、日焼け止めを塗る、衣服やサングラス・帽子を活用することは大切なことです。この際気をつけたいのが、紫外線の量。曇りの日でも50〜80%、雨の日でも20〜30%の紫外線があるといいます。(晴天時を100%として)また、「散乱光」といわれる空気中に含まれるチリやほこりに太陽光が反射するものもあり、直射日光よりも多い結果が出ています。(図3参照)その他路面などからの反射光もあり、あらゆる角度から紫外線を浴びていることになります。温暖化が進む中、日差しは益々強くなってきています。今からでも紫外線対策をされることをおすすめします。

直射光と散乱光の割合(図3)